キングス連敗脱出 bjリーグ第46戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=37勝8敗)は6日、新潟県のアオーレ長岡で新潟アルビレックスBB(東地区5位=28勝19敗)と今季第46戦を行い、84-65で勝利した。前日の試合から一転してキングスが序盤から強さを見せた。

高い位置から激しくプレッシャーを与えて新潟の動きを封じると、素早い攻撃で得点を重ねた。第2クオーター(Q)に入ると狩俣昌也や山内盛久など日本人ガードの好守備で攻撃にリズムが生まれ、ドゥレイロン・バーンズや岸本隆一の3点弾で加点した。47―23とリードして前半を折り返すと、後半もリングに向かって果敢に攻め続けて新潟を引き離した。第4Qにミスが続出して新潟に追い上げられたが、大きく広げたリードを守りきった。キングスの次戦は12、13の両日、沖縄市体育館で浜松・東三河フェニックスと2連戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(38勝8敗)
84―65(18―13,29―10,21―16,16―26)
新潟アルビレックスBB(28勝20敗)

◆プライド懸け臨んだ
 伊佐勉HC(キングス)の話 大分戦から連敗しており、同一カード連敗はできないと男のプライドを懸けて試合に臨んだ。昨日の敗戦は気持ちの部分が大きかったので、その部分を修正した。第4Qはターンオーバーが多くなった。やってはいけないミスだ。

◆勝利目指す、気持ち前面/岸本の3点弾で勢い
 勝利を目指す強い気持ちを前面に押し出した。第1戦の終了後に伊佐勉ヘッドコーチが「気持ちで負けない」と語ったように、キングスはコートに立つ全選手が闘志を燃やしていた。
 始まりは岸本の3点弾だった。試合開始直後にリングを射抜き、「肘の状態は悪くない」と感じた。けがからの復帰を印象づける一本はチームに勢いを与えた。激しい守備で新潟の攻撃を抑え、バーンズや小菅直人がテンポ良く得点した。岸本のアウトサイドも好調で、「昨日よりもエネルギッシュでフレッシュにプレーできた」と振り返る。
 第2Qは日本人ガードが奮起した。狩俣昌也や山内盛久が粘り強く守り、スチールからの速攻につなげた。「昨日の試合からディフェンス、オフェンス、メンタルなど、さまざまな面を修正した」というバーンズは要所で3点弾を決めて存在感を示した。
 第4Qに攻守で乱れて点差を詰められたが、結果は19点差の快勝だった。「3連敗は許されないし、沖縄に残っているマクヘンリーのためにも勝利できて良かった」とバーンズは胸をなで下ろす。そして「マクヘンリーがいない中で、それぞれの選手がやるべきことに慣れてきたと感じた」。エースの復帰まで厳しい戦いが予想されるが、一つの勝利を自信に変えて次へと突き進む。