第14回あやはし海中ロードレース大会(主催・同実行委員会、うるま市、共催・ラジオ沖縄、うるま市観光物産協会、琉球新報社)は6日、うるま市与那城総合公園陸上競技場発着のコースで行われ、ハーフマラソン男子(21.0975キロ)は仲間孝大(豊見城)が1時間11分28秒で連覇を果たした。
13秒差の2位に山崎馨(東京)が入った。
同女子は村田夏希(浦添)が1時間22分42秒で6年ぶり2度目の優勝を飾り、2位には6分45秒差でジェシカ・ポッツが入った。
◆仲間/忍耐と地力で栄冠
耐えてつかんだV2だった。昨年、ぶっちぎりで初優勝を決めたこのレースを、けがからの復帰戦に選んだ仲間孝大。コンディションの悪さに苦しみながらも終盤、山崎馨を振り切り、地力の強さを見せつけた。
マラソンの県記録を持ち、県内外の大会で活躍する仲間にとっても、連覇への道のりは平たんではなかった。骨盤の中央にある仙骨を疲労骨折し、3カ月間練習できなかった。走り始めたのは3週間前。ほぼぶっつけ本番で臨んだ。
序盤から脚が思うように前に出ず、呼吸も続かない。10キロ付近から山崎と2人で抜け出すが、昨年のように独走するだけの走力はなかった。それでも勝負どころを見誤らず、残り2キロで「ここしかない」とスパートして追う山崎を振り切った。「悪い条件の中でどれだけ走れるか確かめるのがこのレースの課題だった」という中「勝てたことが収穫」と振り返った。
8月の北海道マラソンで8位以内に入ることを目標に掲げ、これから調整を本格化させる。「自分が県外の選手と戦えるようになれば(県内の)ほかの選手にも刺激になる」。沖縄の長距離界を先頭で引っ張る覚悟だ。
(荒井良平)
◆村田/作戦通りの走りで圧勝
女子の村田夏希は「(レース中)周りに女子ランナーが見当たらなかった」というほどの独走を決め圧勝した。前半は設定した1キロ4分を守り、後半からタイムを上げる作戦通りのレースを進めることができた。
過去優勝1回、準優勝3回の実力者が母になって帰ってきた。昨年5月に第1子の咲希ちゃんを出産し。今は子どもが優先。自分のペースで練習できなくなったが、育児・仕事・陸上の“三足のわらじ”でレベルアップを目指す。夫でコーチ役の慎一さんと3人でグラウンドに出て練習を積んでいる。
5月の沖縄陸上選手権3000メートルで自己記録を更新し、10分を切ることが次の目標だ。「陸上が続けられるのは家族の支えがあってこそ。家族のためにも結果を残していきたい」と進化を続ける。
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