市民共同墓が完成 県内初の公営施設 那覇市識名


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那覇市識名に完成した「市民共同墓」

 那覇市識名に公営では県内初となる合葬室を備えた市民共同墓がこのほど完成し、市民の受け付けが15日から始まる。共同墓は老朽化した識名霊園の北納骨堂を建て替えたもので、合葬室と4424の納骨壇を備えた。

翁長雄志市長は「市民共同墓は墓地需要の受け皿になり、墓地の無縁化防止で良好な市街地形成が図れる」と述べた。
 合葬室の大きさは80立方メートルで約2万体を共同埋葬できる。直接合葬室に埋葬する場合は永代供養で3万円。13回忌まで納骨壇を利用し、その後共同墓で合葬する場合は8万2千円、33回忌までの場合は16万9千円。夫婦など2体で希望する場合は倍額になる。
 個人で墓を用意するまでの短期間利用を想定した納骨堂もあり、5年間2万5千円で預けることができる。
 市は11日に市民共同墓の竣工(しゅんこう)式を行う。