防衛相、明言せず 日米会談での「5年内」要望


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 【東京】小野寺五典防衛相は8日の衆院安全保障委員会で、6日の日米防衛相会談で県要望の「普天間飛行場の5年以内運用停止」を政府として要望したのかを問われ、「県側の要請について、政府としてできることは全て行うということが安倍首相の答えだ」などと述べ、米側に正式に要望したのかについては明言を避けた。

赤嶺政賢氏(共産)への答弁。
 赤嶺氏は普天間代替施設建設をめぐり、稲嶺恵一知事時代に15年使用期限を県側が求めたが、日本政府が「沖縄の要望を伝える」との立場に終始し、結局は15年使用期限の日米合意がなされなかったことを指摘。「県の要望を仲立ちして伝えるだけで、本当に実現するのか疑問だ」と政府側の姿勢を疑問視した。
 3月26日に米本国基地所属のMV22オスプレイが外来機として米軍普天間飛行場に飛来したことについて、小野寺氏は「報道で知り、米側に確認しているが、米側からは『運用の問題』ということで、内容の報告はきていない」と述べ、防衛省として事実関係を確認できていないことを明らかにした。