キンザー倉庫移転を正式通知 防衛局が読谷村に


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 【読谷】沖縄防衛局の武田博史局長は10日午前、読谷村役場に石嶺伝実村長らを訪ね、浦添市の米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)から、同村のトリイ通信施設へ移転が予定される倉庫地区などの概要を示した基本計画を正式に通知した。移転される倉庫地区などの規模は約20ヘクタールで、現通信施設(193・4ヘクタール)の約1割に当たる。

 通知された基本計画は、昨年4月に発表された嘉手納基地より南の6米軍施設・区域の返還・統合計画に基づくもの。移転地一帯にある黙認耕作地については、耕作が長く行えるよう、可能な限り配慮をするとの説明があったという。
 石嶺村長と武田局長の会談には、移転地の同村楚辺、大木、渡具知の3区長も同席した。石嶺村長は会談後、記者会見を開き、「トリイ施設の基地機能強化が行われないよう、地元一体となって米軍、防衛局側へ申し入れを行っていきたい」と述べた。