西海岸開発、臨海リゾートを構想 浦添市長言及、全体計画見直し


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 【浦添】松本哲治浦添市長は10日、返還が予定される米軍牧港補給地区の沖合を埋め立てる西海岸開発計画について「現行計画を1ミリも変えないのは疑問だ。返還との整合性を持ち、時代に合った計画にしたい」と述べ、基地跡利用計画と連動させて西海岸開発の全体を見直す考えを示した。市内で開いた就任1周年シンポジウムで述べた。

 西海岸開発では「第1ステージ地区」への進出企業選定を進めており、今後の選定作業にも影響する可能性がある。市長は自然海岸を手付かずのまま残すことは否定し、沖合埋め立てを伴う世界的な臨海リゾート構想を示した。
 シンポには県の高良倉吉副知事や平田大一県文化振興会理事長、宮崎政久自民党衆院議員が登壇。議会との対立など市政の混乱が続く中、松本市長は「市民不在の行政になっているという指摘は真摯(しんし)に受け止めないといけない。役所内部、議会と心を一つに一致団結していきたい」と対話を重視する姿勢を強調した。