障がい者の治療充実 県歯科医師会、口腔センター移転


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新たに設けられた手術室を見学する関係者ら=13日、南風原町新川の県口腔保健医療センター

 県歯科医師会(比嘉良喬会長)は、障がい者に対して歯科治療などをする「県口腔保健医療センター」を南風原町新川に新築、移転した。診療は17日から。13日には関係者ら約200人が参加し、落成式が開かれた。

障がい者への歯科治療を充実させるため、旧施設よりも機能を強化して開設された。
 県歯科医師会は1975年に「口腔衛生センター歯科診療所」を浦添市港川に開設して、障がい者への治療を行ってきた。全身麻酔治療の増加が見込まれるなど、診療環境整備が欠かせないと判断して、新しいセンターを建設した。
 新たに開設したセンターは地上3階、地下1階建てで、敷地面積は約3500平方メートル。診療部分の面積は、旧施設の約2・6倍ある。全身麻酔治療を行う手術室や人材育成のための研修室が新たに設けられた。常駐の医療スタッフ増員も予定している。
 落成式で比嘉会長は「旧施設では変化する障がい者への歯科医療に対応するのが、設備的に難しかった。このセンターは全身麻酔もリハビリもできる施設だ。研修設備もあるので、人材育成も進めたい」と開設の意義を話した。