労働条件、求人票と違う98件 厚労省、相談電話を設置


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 県内のハローワーク(公共職業安定所)で紹介している求人票の記載内容に関し、実際の労働条件と異なるとの苦情が2012年度に98件寄せられたことが沖縄労働局のまとめで分かった。

内容は「賃金の相違」27件や「就業時間の相違」24件が多い。13年度上半期は67件と前年より増加傾向にある。
 全国では12年度、同様の苦情が計7783件寄せられており、厚生労働省は専用の相談電話を設置し、対策に乗り出している。
 賃金の苦情では「時給800円の表示だったのに試用期間との理由で790円とされた」といった例が目立つ。求人票で月額15万円とありながら実際は13万円だった例もあるという。
 就業時間では求人票に「残業なし」「土日出勤なし」と記載されていながら、実際は残業や土日出勤があるなどの苦情がある。
 沖縄労働局職業安定課は「求人内容と実際が違うと信頼関係がなくなる。実際と同じように修正するよう是正指導をしていきたい」としている。
 休職者や就業者の相談を受け付ける厚労省のハローワーク求人ホットラインは(電話)03(6858)8609(受付時間は平日午前8時半~午後5時15分)