【読谷村ウイーク2014】「日本一」の未来展望/多彩にイベント展開


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 琉球新報移動編集局「読谷ウイーク」(主催・読谷村、琉球新報社)が4月21日から27日まで開催される。メーン事業となる25日の「地域づくりフォーラム」では、「村民協働の『日本一の村』づくりを目指して」をテーマに、石嶺伝実読谷村長を含む5人のパネリストが、村づくりに向けた展望などを論議する。期間中は「『がじゅまるファミリー』原画展・報道写真展・『琉球国之図』展」など、多彩なイベントで読谷村を盛り上げる。ウイークを前に、「日本一の村」を生かした地域活性化の方法や、村にしかない「イチバン」、村自慢の一品を紹介する。
 読谷村は沖縄本島中部の西側にあり、北は恩納村、東は沖縄市、南は嘉手納町に隣接する。面積35・17平方キロメートルで、人口は3月末現在で4万576人。今年1月1日には、岩手県滝沢村の市政移行により全国183村の中で最も人口の多い村となった。

 世界遺産の座喜味城跡や喜名番所、残波岬などの観光名所が点在し、海沿いに広がるサトウキビ畑などの田園風景が村内各所に広がる。壺屋焼や読谷山焼など約50余りの窯元が集まり、国の伝統的工芸品に指定されている読谷山花織などの伝統文化も息づいている。

 紅イモの生産で知られる村はサトウキビやメロン、ニンジンなどの農産物の生産が盛んだ。特産品を加工した商品開発にも力を入れてきた。また近年は、プロスポーツチームのキャンプ誘致などスポーツコンベンションも推進する。

 191ヘクタールの広大な読谷補助飛行場跡地を含む米軍基地の跡地利用も盛んに行われており、大湾東地区、大木地区などでも住宅地や商業用地への利用へ向け工事が進められている。国道58号バイパスの建設も進むなど、今後も人口増が続く見通しだ。

■多彩にイベント展開/読谷ウイーク日程
▼地域づくりフォーラム「村民協働の『日本一の村』づくりを目指して」
 4月25日(金)午後5時から、読谷村文化センター鳳ホールで開催。石嶺伝実読谷村長が基調講演。パネリストは読谷村長、岡崎昌之法政大教授、國吉眞哲読谷村商工会長、大城芳光JAおきなわ常務理事、松田米司読谷山焼北窯陶工。コーディネーター・松元剛編集局次長

▼「がじゅまるファミリー」原画展・報道写真・「琉球国之図」展
 21日(月)~25日(金)午前8時半~午後5時、読谷村役場1階村民ホール

▼おでかけりゅうPON!
 22日(火)午前、渡慶次小学校

▼琉球新報サッカー教室(協力・FC琉球)
 26日(土)、午前10時、読谷村陸上競技場

※「読谷ウイーク」全般の問い合わせは琉球新報中部支社(電話)098(934)6500

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