キングス、リーグ最多勝更新 bjリーグ最終戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=42勝9敗)は27日、愛知県の岡崎中央総合公園体育館で浜松・東三河フェニックス(同地区3位=27勝24敗)と第52戦を行い、78―72で勝利、今季レギュラーシーズン最終戦を白星で飾った。

キングスの最終成績は43勝9敗で、リーグの最多勝利数を更新した。立ち上がりに重さが出た前日から一転して、キングスは岸本隆一を中心に序盤から得点を重ねてリードを奪った。浜松もジャメイン・ディクソンら得点源が仕事を果たして食らいつき、第2クオーター(Q)は接戦となった。前半を43―41で終えると、後半は互いに試合の主導権を握れないままクロスゲームになった。外からリングを射抜いて勢いに乗る浜松に対し、キングスはドゥレイロン・バーンズやキブエ・トリムが要所で得点して流れを渡さなかった。勝負は第4Qの最終盤までもつれたが、キングスは浜松の攻撃を確実に抑えて逃げ切った。キングスは5月10、11の両日、沖縄市体育館でプレーオフセミファイナルを迎える。

琉球ゴールデンキングス
78―72(23―18,20―23,22―21,13―10)
浜松・東三河フェニックス

団結して戦った
 伊佐勉HC(キングス)の話 今年のテーマでもある「団結の力」で、全員がプライドをもってレギュラーシーズン最終戦を戦ってくれた。プレーオフに向けて万全の準備を進めるためにも、気持ちを切り替えて臨みたい。

◆岸本3点弾で口火/終盤まで勢い止まらず
 最後はキングスの地力が上回った。第4Q残り2分を切った時点でキングスのリードはわずか2点。ホーム最終戦で負けられない浜松はこの日一番の気迫を見せたが、キングスも負けじと立ち向かった。キングスはトリムやバーンズが着実に得点。一方の浜松は勝負どころでシュートミスが出て、点数を伸ばせないまま試合終了を迎えた。
 立ち上がりにチームを勢いづけたのは岸本隆一だった。3点弾で口火を切ると、リング下にも積極的に切れ込んで得点を奪った。「今日のゲームは出だしから積極的に攻められた」と達成感をにじませる。浜松はディクソンの連続得点で追い上げたが、キングスはコート上の5人全員を交代して勢いを止めた。
 第2Q以降は両チームの意地がぶつかり合った。キングスはジェフ・ニュートンがインサイドを切り崩して得点を挙げ、浜松はレイ・ニクソンのアウトサイドシュートなどで強さを見せた。互いにリードを奪う接戦になったが、最終盤まで勢いを維持したキングスに軍配が上がった。
 今季最終戦で白星を手にし、リーグ最高勝利数の記録も更新した。しかし、この日の試合でも不要なファウルやターンオーバーが目立った。ホームで敗れた昨年の悲劇を繰り返さないためにも、プレーオフまでに改善すべき部分は多数ある。主将の金城茂之は「レギュラーシーズンの成績・勝率などは一度ゼロにして、初戦から良い状態でプレーする」と誓った。