県議会野党などによる知事選候補者選考委員会(座長・新里米吉社民党県連委員長)は1日、那覇市内で第7回会合を開き、翁長雄志那覇市長と高良鉄美琉大法科大学院教授の2人を軸に選考を進めることを確認した。
参加6団体から4人の名前が挙がり、翁長、高良両氏に支持が集まった。
野党側にはこれまで、仲井真弘多知事の辺野古埋め立て承認に批判的な姿勢を取る翁長氏への待望論があったが、正式に名前が挙がったのは初めて。高良氏は過去の知事選でも候補に挙がっている。
この日の選考は無記名投票で各団体が1~2人の名前を書き、集計に基づき、今後の選考方針を決めた。関係者によると、翁長氏は過半数の票を集め、高良氏も複数の推薦があった。
選考委は今後、労働組合や平和団体、女性団体など約20団体のほか、普天間飛行場の辺野古移設に反対する「良識的保守層」(新里氏)からも意見を聴取する考え。翁長、高良両氏に加え、これらの団体・個人が推薦する人物も加え、6月中には最終的な候補者を絞り込む方針だ。
新里氏は「完全に2人に絞られたと言うことはできないが、2人が軸になる。最後の一人になる前に、聞きたい」と話した。