翁長氏「考えてない」高良氏「ノーコメント」 野党の知事選候補選び


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 翁長雄志那覇市長は2日、県議会野党が秋の知事選に向けて翁長氏らを軸に候補者を選考する方針を確認したことについて「2月市議会で、市長を(任期満了までの)あと2カ年余り頑張る、(知事選)出馬は考えていないと申し上げた。今もその気持ちだ」と述べた。記者団の質問に答えた。

 同じく候補に挙げられた高良鉄美琉大法科大学院教授は取材に対し「正式に話が来ていないのでノーコメントだ」と話した。
 翁長氏は野党側から名前が挙がったことについては「正直驚いた。根っからの保守である私を候補に挙げていただいたことは向こうの度量でもある。沖縄の政治も少しは地殻変動が起き始めている感じがする」と述べた。
 その上で「まとまるということは大変理想的だが、その後(野党のまとまりが)持つかどうかの問題もある。これからの沖縄の政治を考えるとき、安易に自分たちで垣根をつくって別れてはいけない」と、保革対立の構図にすべきではないとの見解を示した。
 打診があった場合の対応については「お会いしたいという方にノーとは言わない」と述べた。
 憲法学者の高良氏は自身が候補に挙がったことについて「憲法改正への危機感があるのだろう」と話した。