ファーストメディカル3連覇 ソフトボール全日本県予選


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決勝で先発し、3回を無安打無失点と勝利に貢献した沖縄ファーストメディカルの諸見里俊=3日、読谷村運動広場(普久原裕南撮影)

 ソフトボールの第60回男子全日本総合選手権県予選最終日が3日、読谷村運動広場であり、決勝は沖縄ファーストメディカルがK―NINEを12―5の五回コールドゲームで下し、3年連続3度目の優勝を飾った。両チームは九州地区予選(6月21、22日・福岡県)に出場する。

◆王者 貫禄のコールド
 沖縄ファーストメディカルが初戦の準決勝に続く五回コールドゲーム勝ちで、王座を守った。貫禄を見せた形だが、決勝は10点リードの五回に5点を返され、その裏に2点を挙げて試合を決めるという落ち着きのない展開。主将の畠久人は「変な試合をしてしまった」と頭をかき、九州、全国へ成長を誓った。一回に喜原雄輝のソロ本塁打で先制。二回はこの回だけで6四死球と崩れた相手投手を攻め立て、4安打に4盗塁を絡めて9点を挙げた。先発の諸見里俊は3回を投げて許した走者は四球の2人だけと、テンポのいい投球で試合をつくった。
 捕手の宮城誠輝、投手の宮平永義ら実績のあるメンバーが引退し、チームは転換期を迎えている。この日、四回に登板した21歳の津波真斉は被安打2で「まだコースが甘い」。五回に登板した19歳の新人、宜保慎吾は5失点で「公式戦デビューで硬くなった」と反省しきり。だが実戦を積めたことは収穫で、エース諸見里も「2人ともこれからの選手。長所を伸ばしてもらえればいい」と前向きだ。
 全日本総合選手権での過去2年の成績は、ベスト8と初戦敗退。畠は「チームとして集中力は付いてきた。スーパースターはいないけど、まとまって戦えば全国でもいいところまでいける」と一丸での躍進を見据えた。(大城周子)