サッカーJ3のFC琉球は11日、鳥取県のとりぎんバードスタジアムでガイナーレ鳥取と第11節を行い、0―0で引き分けた。琉球は3勝3分け5敗。勝ち点は12、順位は8位のまま。選手の連係が取れた琉球は、ボールをつないで優位に試合を展開した。
守備では高い能力を持つ鳥取の2トップに琉球のボランチ、センターバックが対応して仕事をさせなかった。連続でスタメンに起用されたGK田中賢治の好セーブもあり無失点に抑えた。攻撃では鳥取の4本に対して7本のシュートを放つなど、攻める場面も多かったが、センタリングやシュートの精度を欠き、得点にはつながらなかった。次節は18日午後3時から、沖縄市陸上競技場でツエーゲン金沢と対戦する。
琉球(3勝3分け5敗)(12)
0―0(0―0,0―0)
鳥取5勝4分け2敗(19)
◆勝ち点1良かった
薩川了洋監督(FC琉球)の話 アウェーで勝ち点1を取れたことは良かった。風下になるまでは全体的に琉球のサッカーができていた。最後まで選手たちが走り抜いたことは評価したい。
◆連係機能、次につながる
上位の鳥取(4位)とのアウェー戦ながら全体的にボールを支配する場面が多く、主将のDF河端和哉は「チームの規律をしっかり守りながら戦えた」と胸を張った。前節、ホームで下位の福島に逆転負けし、嫌な流れを断ち切りたかった琉球にとって、次に期待が持てる引き分けだった。
今シーズン初のボランチに入ったMF友利貴一はMF小寺一生との連係もうまく機能し守備に貢献。機を見て前後半に1本ずつシュートを放つなど役割を果たし「個人的にも、チーム的にも収穫だった」と振り返った。
今回の鳥取戦でJ3の全チームとの対戦を終えた。薩川了洋監督は上位の町田、金沢、長野、鳥取について「止める、蹴る能力、判断のスピードが速く、選手層が厚い」と評価するが、「今日の試合のように意識してプレーすれば琉球でも追い付けるレベルだ」と今後に自信をのぞかせる。
5月の残り2試合はホームで行われる。MF小幡純平は「しっかり勝ち切れるように、トレーニングからチーム一丸となってやっていきたい」と意気込んだ。