仲井真知事、政治資金パーティーで進退明言せず


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政治資金パーティーであいさつする仲井真弘多知事=12日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー

 仲井真弘多知事の後援会が主催する政治資金パーティーが12日、那覇市内であった。秋の知事選に向けて現在2期目の仲井真知事の発言に注目が集まったが、進退に関する明言はなかった。

 仲井真知事はあいさつで「(就任)7年半で(公約の)道筋が付けられたものもあるし、なかなか付けにくいものもある。口だけでなく、次の世代に受け継いでいけるように残りの期間を頑張りたい」などと語った。
 会合後、仲井真知事は記者団に対し「選挙は大勢の世話になるから、いろんな人の話を聞かないと」と、重ねて明言を避けた。米軍普天間飛行場の5年以内の運用停止については「着実に前に進んでいる」と述べ、政府の取り組みを評価した。
 一方、自民党の県選出国会議員や経済界代表らは失業率改善や沖縄振興予算の確保など仲井真知事の実績を評価。3選出馬に向けた激励の声が上がった。
 知事はあいさつの中で「日米安保は必要で、米軍基地も応分の負担は必要だ」と主張。「復帰が遅れた影響はまだ残っているが、泣き言は言わずに自らの足で立つことだ。今度の振興計画後の10年は米軍基地が返る時期になる。(基地跡地を)大きなインフラとして使う時期のビジョンをつくる必要がある」と語った。