社会

国交省、ピーチに是正指示 那覇での異常降下

 【東京】格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーション(本社・大阪府)の旅客機が那覇空港への着陸直前に異常降下したトラブルで、国土交通省は13日、同社に連絡体制の不備があったとして是正を指示したと発表した。

地上接近警報装置(GPWS)が鳴ったが、機長は危険性や重大性を認識せず、本社への連絡が遅れたとして警報時における社内報告のルール化を求めた。
 国交省は8、9日、運輸安全委員会の調査と別に、定期監査としてピーチ社に職員を派遣し、安全管理体制やパイロットの勤務実態を調査した。指示は12日付の文書で行った。
 国交省によると、機長は海面に衝突する危険性の認識がなく、空港到着時に本社への報告で「天候の影響で着陸をやり直した」と説明するにとどまり、GPWSが作動したことを伝えていなかった。副操縦士は機長に、「高度が低すぎる」と異常降下を指摘していた。
 那覇空港でGPWSの作動を報告しなかったことから、ピーチ本社が異常を把握しないまま、当該機は那覇-関空間など6時間近く運航を続けた。そのため、操縦室の会話を録音した音声記録装置の記録が上書きされ、異常降下発生時の記録が消えた可能性が高いとした。
 国交省によると、GPWS作動を報告する法的な規定はない。