陸自部隊、石垣・宮古・奄美 配備へ


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 【東京】防衛省は南西諸島の防衛強化の一環として配備を計画している陸上自衛隊の警備部隊について、石垣島と宮古島のほか鹿児島県の奄美大島に配備する方向で調整している。

配備は対馬警備隊(長崎県)を参考に、各地ともに350~400人規模の部隊を想定している。
 同省は2018年度の配備をめどに、3地域で具体的な駐屯地の選定を進めている。14年度予算で、施設配置図や行程表を作成する費用として6千万円を盛り込んでいる。
 政府関係者によると、南西諸島での配備先は、比較的人口規模が大きく、ライフラインが整っているとして石垣、宮古、奄美大島の3島を候補地に絞り込んでいる。
 奄美大島では瀬戸内町が自衛隊配備を要望している。政府は21日に武田良太防衛副大臣を奄美に派遣し、地元と意見交換する方針だ。
 部隊は武装集団による離島への上陸などの事態が起きた場合、初動を担う。大規模災害の際に迅速に復旧活動に当たることも期待されている。
 政府は昨年末に閣議決定した防衛大綱や18年度までの中期防衛力整備計画(中期防)に、南西諸島への部隊配備を明記している。