米軍機飛行 発電所上空「回避を」 中城村長、県に要請


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 【中城】中城村の浜田京介村長は19日、県庁に又吉進知事公室長を訪ね、オスプレイを含む米軍機が村内にある吉の浦火力発電所の上空を飛行しないように、米軍や政府に求めるよう要請した。

村が県に米軍機の飛行回避を求めるのは初めて。浜田村長は「村民の不安は高まっている。県と一緒になって危険性の除去に努めていきたい」と話した。
 又吉知事公室長は「県も危険性除去を最優先に取り組んでいる。政府や米軍に申し入れしたい」と述べた。
 村は要請文で「発電所には燃料となる液化天然ガスを貯蔵するタンクが設置され、事故が起きた場合、甚大な被害がもたらされる」と指摘した。
 日米合同委員会の合意では「低空飛行訓練は500フィート以上の高度で飛行し、原子力エネルギー施設、史跡、人口密集地域などの上空を回避する」と定められている。
 浜田村長は「世界遺産の中城城跡も貴重な財産だ。城跡上空も飛行を回避してもらいたい」と求めた。