県議会野党などによる知事選候補者選考委員会は25日、擁立候補を翁長雄志那覇市長(63)と高良鉄美琉大法科大学院教授(60)に絞ることを決めた。これまでは翁長、高良両氏を軸にしつつ、その他の可能性も排除していなかった。超党派の態勢を整えた上で両氏の意向を聞き、最終決定する方針。
翁長氏は米軍普天間飛行場の辺野古移設反対を堅持し、党派を超えた県民の期待があるとして評価した。
憲法学者の高良氏には護憲の立場への評価があった。
最終決定は県議会6月定例会前を目指していたが、選考委座長の新里米吉社民党県連委員長は「6月定例会前の目標は持つが、進行状況により柔軟に対応しないといけない」と述べ、ずれ込む可能性も示唆した。保守系の翁長氏を候補に挙げたことについて、各党の支持組織への説明や、超党派態勢の構築に課題を残しているとみられる。
擁立候補者には辺野古埋め立て承認の撤回などを盛り込んだ基本姿勢の順守を求めるが、政策については本人の意向を尊重することも確認した。