県クラブバスケ 女子、OMガス石油が頂点


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 バスケットボールの第51回県クラブ選手権大会最終日は25日、中城村民体育館で準決勝、決勝を行い、男子はCHECK MATEが92―86でHIGH LIFEを下して優勝。女子はOMガス石油SSが77―60で食楽を破り、頂点に立った。

◆絶妙タイムアウト 気合入れ、突き放す OMガス
 第3クオーター4分で41―41の同点。「ここが勝負どころ」と感じたOMガス石油SS主将の照喜名美幸はタイムアウトでチームに気合を入れ直した。すぐに強い当たりで自らシュートをねじ込むと、フォワードの宮城ちづるがドリブルから切り込んで決める。金城菜月、宮城が立て続けに3点シュートを決めて、3分足らずで一気に10点以上の差を付けた。
 女子決勝は常に優勝を争うチーム同士の対決で、OMガスがリードして食楽が追い付く展開に。爆発的な攻撃を仕掛けたOMガスに、食楽は山城美貴がゴール下で強い当たりを抑え、前里紋子の3点弾で追い掛ける。終盤はOMガスの宮城美樹が173センチの高さを生かしたポストプレーで活躍し、食楽の追い上げを許さなかった。
 チーム創設8年で、全国準優勝の実績がある。あうんの呼吸でつながるレギュラーメンバーに新戦力も加わり、チームはいい状態に仕上がってきている。県内で着実に優勝を重ね、悲願の全日本制覇を目指す。(関戸塩)

◆ゴール下を支配 CHECK MATE
 元キングスのブライアン・シンプソンが3月に加入し、ゴール下に厚みを増したCHECK MATEが、HIGH LIFEの猛追を退けた。
 前半はシンプソンがゴール下に君臨してリバウンドを抑え、第3クオーター(Q)には72―36のダブルスコアまで点差が開いた。しかし、第3Q後半からHIGH LIFEに追い上げられ、第4Qでは6点差まで迫られる展開に。苦しい場面で新垣俊が冷静に相手のファウルを誘うなど、ベテラン陣が落ち着いて対応し、流れを呼び戻した。
 選手兼監督のエリック・ハニカットは「最後は落ち着いて我慢できた。強いメンバーがそろっているが、今後はチームプレーに磨きをかけたい」と語った。

女子決勝 第1Q、難しい体勢から巧みなシュートで得点するOMガス石油SSの照喜名美幸=25日、中城村民体育館(普久原裕南撮影)
男子決勝 インサイドで高さを武器に優勝に貢献したCHECK MATEのブライアン・シンプソン