全日本重量挙げ 105キロ超級知念、Jr.日本新2位


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 今秋の仁川アジア大会、世界選手権(カザフスタン)代表選考会を兼ねた重量挙げの全日本選手権最終日は25日、岩手県の奥州市江刺中央体育館で行われ、男子105キロ超級はロンドン五輪代表の太田和臣(九州国際大職)がスナッチ188キロ、トータル412キロとそれぞれ自身の日本記録を更新して8連覇した。

2位に入った知念光亮(沖国大)はスナッチで168キロを成功させ、3月に自身が樹立したジュニア記録を3キロ更新した。女子75キロ超級は同五輪代表の嶋本麻美(金沢学院大職)がトータル252キロで制し、神谷歩(豊見城高-金沢学院大-同職)は209キロで2位、仲村理奈(同)は207キロで3位だった。

◆知念 上々の大学デビュー
 3月に自身が樹立したスナッチのジュニア(20歳以下)の日本記録を3キロ上回り、ロンドン五輪日本代表の太田に次ぐ2位。男子105キロ超級の知念光亮(沖国大)が上々の大学デビュー戦を飾った。
 2回目で166キロを成功させて記録を更新し、3回目でさらに記録を上積みした。重心の位置を意識し、「素早くバーベルの下に入り込むイメージ」で一気に差し上げた。
 昨年は不調が続いて悔しい思いをしたが、完全にスランプを抜けた感がある。「記録が伸び始めたことで楽しんで練習でき、それがさらにいい結果につながっている」と自己分析する。
 ジャークでは2回失敗したこともあり、満足はしていない。太田の壁は厚く、同学年で高校からの宿敵・村上英士朗(日大)の存在もある。
 「太田さんに勝たないと五輪には出られない。来年の全日本選手権では勝負できるまで成長したい」。まずは6月の世界ジュニア選手権でさらなる記録更新を目指す。

◆2年ぶり日本新 太田、会場沸かす
 日本新記録に会場がどよめいた。男子105キロ超級の太田はスナッチの3回目で自身が2年前に出した記録を1キロ上回り、トータルでも2キロ更新した。