卓球団体 男子・普天間V4、女子・コザV2 県高校総体


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 2014年度県高校総体は26日、石垣市総合体育館で先行競技の卓球最終日を行った。学校対抗で男子は普天間が4連覇、女子はコザが2連覇を果たした。2位は男子がコザ、女子は普天間だった。

男女1位は全九州高校体育大会(宮崎県・6月20日から)と南関東総体(山梨県・8月4日から)の県代表に選ばれた。2位は九州大会に派遣される。

◆コザ 女王の貫禄
 女子コザはトーナメントから決勝リーグまで全て3―0で勝ちを収めた。完璧な試合運びで他チームを寄せ付けず、女王の貫禄を見せつけた。
 普天間と対戦した最終戦で、中村きらり・玉城このみ組は一度も相手にリードを許すことなく圧倒。個人戦で2位に終わった雪辱を果たした。
 主将の中村はダブルスについて「勝ちを意識してしまい、攻め急ぎすぎた部分もあった」と反省の弁を述べた。昨年は九州大会でリーグ戦全敗し、全国総体は1回戦負け。厚い壁に阻まれた。
 中村は「技術差を実感したが、この1年で差は埋められていると思う」と全国への手応えを口にした。
 玉城は「(団体対抗は)しっかり相手に向かっていけた。県内では負けたくない気持ちがある」と全国での戦いを見据えた。

◆流れ引き戻すエースの働き/中村・比嘉組 4連覇貢献
 相手に傾きかけた流れを引き戻したのは、頼れるエースペアだった。卓球男子学校対抗の優勝が懸かった最終戦で、普天間の中村廉・比嘉秀充組が仲間の期待に応え、団体4連覇に大きく貢献した。
 中村が第1シングルスに出るが、ストレートで落としてしまう。同時進行で行われていた第2シングルスもコザが2ゲームを先取。追い込まれた状況でダブルスが始まった。
 中村は第1シングルスの負けを引きずり、比嘉は「隣のコート(第2シングルス)が気になった」。ゲームに入ると、序盤は勢いで勝るコザ組に先行される。
 「自分は調子が悪い。つなぐから秀充が決めてくれ」。中村が持ち掛けると、比嘉は「うまく気持ちを切り替えられた」。ミスを恐れず、自分たちから積極的に仕掛ける本来の姿を取り戻す。中村が粘り強く拾って比嘉が強烈なドライブで攻め、テーブル上を支配していく。第2シングルスも喜納兼吾が粘って逆転勝ちを収めると、ペースを一気につかんだ。
 個人2冠に続く今大会三つ目の栄冠を手にした比嘉は「学校対抗の優勝が一番うれしい。このメンバーで全国の8強を目指したい」とエースとしての自覚を新たにした。(荒井良平)

男子学校対抗を制した普天間
女子学校対抗を制したコザ