知事、9月訪米で調整 米政府関係者と会談も


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 仲井真弘多知事は9月上旬に訪米し、県が米ワシントンで開催を計画している沖縄の伝統文化や琉球芸能、料理などを紹介する文化交流事業に出席する方向で調整に入った。

沖縄の文化力発信を目的とした事業だが、訪問中に米政府関係者とも会談し、米軍普天間飛行場の5年以内運用停止などの基地負担軽減策の実現についても要請する方向で検討する。 県は「沖縄21世紀ビジョン基本計画」で沖縄が持つ自然、歴史、文化、地理的特性などの「ソフトパワー」を例示し、日本と諸外国の信頼構築の懸け橋として貢献すると掲げる。知事が米国での文化交流事業に参加することで「沖縄の魅力を世界に発信できる」(幹部)としている。
 県庁内では基地問題関連の要請と文化交流事業への参加を切り離し、文化交流事業には副知事らが出席し、仲井真知事は米政府関係者らとの面談に集中するとの案もあるが、秋の知事選に向けた知事の動向なども踏まえた上で最終的に判断するとみられる。