【チャイナ網路】空港の楽しみ方


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 先日、台湾の桃園国際空港で、マカオ便に乗り換えようとして面食らった。表示は皆無。カウンターは無人。館内電話で担当者を呼び出してみると、遅延するからVIPルームで待てと言う。この部屋が戻って来られるか不安になるほどの遠さだった。
 さまざまな人生が通り過ぎる空港。時には目的地へとはやる心をときめかせ、時には別れを惜しむ重要な舞台でありながら、台湾の国際空港には無粋な部分が少なくない。貧弱なレストラン。奇妙な動線。ターミナルをつなぐモノレール乗り場は迷路の果てだ。
 ただ、マッサージがあるところは評価している。沖縄便が発着する第2ターミナルなら、出国検査場を出て左手すぐに1店。フットマッサージ20分500元(約1800円)から個室で受ける太極拳マッサージ40分2000元(約7000円)まで。待ち時間を快適に過ごせる。
 本格的なものをという向きには、さらに進んだところにマッサージブースがある。ワンセット15分で300元(約1000円)。全力投球の施術は、まさに叫びたくなるほどの本格派だ。
(渡辺ゆきこ、本紙嘱託・沖縄大学助教授)