「建白書」理念実現へ 島ぐるみ会議、議員団会議発足


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議員団会議であいさつする島ぐるみ会議発起人共同代表の呉屋守将氏=7日午後、那覇市旭町の市町村自治会館

 政財界や市民団体の関係者らが結成準備を進めている「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」は7日、活動に賛同する県議や市町村議員を集めた議員団会議を那覇市旭町の市町村自治会館で開いた。事務局によると県議19人を含め130人が参加。島ぐるみ会議設立の趣旨や経緯について説明があり、建白書の理念実現を目指し、活動を強化していくことを確認した。

 翁長雄志那覇市長に知事選への出馬を要請した市議会自民党新風会のメンバーや、県政与党の吉田勝広県議(公明県民会議無所属)も参加した。
 島ぐるみ会議の発起人らが全県議、市町村議に議員団会議への参加を求めていた。議員団会議の発足で組織強化を図る。
 正式発足となる結成大会の開催について、7月27日を軸に準備を進めており、政府による名護市辺野古でのボーリング調査など作業状況を見ながら、調整を進めることも確認した。
 発起人共同代表に名を連ねていた金秀グループ会長の呉屋守将氏は、島ぐるみ会議の公の会合には初の出席となった。呉屋氏は関連会社の従業員に島ぐるみ会議への協力を求めていることを明らかにし、「次の世代に平和な沖縄を引き継いでいこうと協力を求めた」と運動の活発化を呼び掛けた。かりゆしグループCEO(最高経営責任者)の平良朝敬氏は「基地問題の解決には全国に向けて訴え続けていくことが必要だ。力と心を一つにしていこう」と訴えた。
 吉田県議は会議終了後、記者団に「今の状況を考えると、沖縄の声を訴えていくべきだと考えた」と参加理由を説明した。