今秋の県知事選に向け、金秀グループ会長の呉屋守将氏とかりゆしグループCEO(最高経営責任者)の平良朝敬氏が9日夕、那覇市の金秀本社で会談し、12日に「オナガ雄志知事を実現する同志会」を正式に立ち上げることを確認した。
平良氏は会談後、同氏の呼び掛けに対して既に100社以上の県内企業の経営者や役員ら320人から賛同を得ていると説明。呉屋氏も別途賛同を呼び掛ける。平良氏は「間違いなく(企業幹部ら)千人規模に広がりが出てくる」と経済界での翁長氏支援の結集に自信を示した。
翁長氏への要請日時は未定。県議会6月定例会で進退を表明する可能性のある仲井真弘多知事の動向も勘案し、日程を調整する。
翁長氏へは、那覇市議会の自民党新風会が出馬を要請。県議会野党などによる選考委員会も擁立候補の一人に挙げており、同志会は12日以降、市議団や野党側との調整も進める構えだ。
翁長氏を推す理由について平良氏は「沖縄のアイデンティティーにこだわった政治をしてきた。(名護市)辺野古(への新基地)を造ってはいけないとはっきり言っている」と述べ、米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設に反対する姿勢を挙げた。
両氏は12日、県庁で記者会見し同志会の正式発足を報告し、賛同を呼び掛ける。