自民那覇市議除名へ 翁長氏知事選擁立


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 自民党県連は9日、役員会を開き、翁長雄志那覇市長に知事選への出馬要請をした党所属の那覇市議らについて、最も重い除名処分とする方向で党紀委員会を開くことを決めた。

翁長氏に出馬を働き掛けている市議会の最大会派、自民党新風会(11人)と安慶田光男議長の計12人に対し、翁長氏の擁立についての意思を確認する文書を10日にも送付する。
 新風会は、自民県連が米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を容認する姿勢に転じた後も移設に反対。政府に辺野古断念を求める市議会の意見書に賛成し、3月に県連から役職停止処分を受けた。県連は、翁長氏への出馬要請の中止を求めていたが、新風会は予定通り5日に出馬を要請した。
 自民県連の照屋守之幹事長は、新風会の市議らによる出馬要請について「政策的な違いは明らか。役職停止の期間中であり、厳しい対応にならざるを得ない」として除名を検討する段階にあることを説明した。県議会6月定例会の開会前には党紀委を開く予定。
 新風会の金城徹会長は「(県連からの)文書を見ていないので、コメントは差し控えたい。受け取った段階で会派として協議し対応を決めたい」、要請に同席した安慶田議長も「文書を見てからコメントしたい」と述べるにとどめた。