上大謝名、夜間120デシベル 大型輸送機が離陸


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 【宜野湾】宜野湾市の米軍普天間飛行場で12日午後8時35分ごろ、米空軍の大型長距離輸送機C5ギャラクシーが離陸し、上大謝名地区で120・2デシベルの騒音が計測されたことが13日、市と県の騒音測定調査で分かった。

夜間にもかかわらず激しい騒音が周辺地域に響き渡り、市が設置する基地被害110番には「あわや墜落かと思うほど低空飛行でごう音だった」などとの苦情が寄せられた。
 120デシベルを超える騒音はジェットエンジンの直近の音に匹敵し、人間の聴覚の限界に迫るとされる。上大謝名地区で120デシベルを超える騒音が確認されたのはことし3回目。
 C5は11日午後9時7分ごろ普天間飛行場に飛来し、その際も同地区で107・8デシベルの騒音が記録された。12日午後には、C5の機内からAH1Wヘリ3機が降ろされた。在沖米海兵隊によると、ヘリの搬送は部隊を6カ月ごとに巡回配備させる部隊配置計画(UDP)の一環だという。UDPはイラクやアフガニスタンでの軍事作戦で2003年から中断していたが、昨年6月に再開されている。