當間汐織がアジア制覇 ジュニア陸上、やり投げ


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當間 汐織

 陸上の第16回アジアジュニア選手権大会第2日が13日、台湾の台北市であり、女子やり投げの當間汐織(久米島高-九州共立大)が55メートル75で優勝した。

 4月の織田記念国際で自身がマークした沖縄県記録も1メートル32センチ更新した。
 今春大学に進んだ當間は織田記念、6月の日本選手権で、いずれも4位入賞するなど躍進が続いている。

◆初の国際舞台、大躍進 55メートルの大台突破
 初の国際舞台で渾身(こんしん)のガッツポーズを見せた。當間汐織(久米島高-九州共立大)が、やり投げでジュニア世代のアジア女王に輝いた。「ずっと目標にしていた55メートル台をやっと投げられた。テンションが上がりました」。18歳は喜びを素直に表現した。
 6日の日本選手権では助走への反省が口をついたが、この日は「リズム良く走れて、最後のクロスステップもちゃんと修正できた」と言う。2投目でいきなり54メートル47の自己ベストを出すと、4投目も54メートル47。優勝候補だった中国選手にもプレッシャーを与えた。
 そして、助走距離を伸ばしてスピードを生かした最終6投目。低く鋭い弾道で飛んだやりは55メートル75をマークした。やり投げには不利とされる追い風の中での好記録に、本人も自信をつかんだ様子だ。
 国際大会独特の雰囲気や外国勢とのコミュニケーションなど新たな経験を「楽しかった」と言う伸び盛りの大学1年生。「まだ直せるところがいっぱいある。次は60メートルを目指したい」とさらなる高みを見据えた。