宮里優作、連覇逃し2位 九州OPゴルフ


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18番でパーパットを沈めてギャラリーの拍手に応える宮里優作=15日、名護市の喜瀬CC(金良孝矢撮影)

 男子ゴルフの2014九州オープン選手権最終日は15日、名護市の喜瀬CC(7183ヤード、パー72)で行われ、首位でスタートした前回大会王者の宮里優作(フリー)は72で回り、通算9アンダーで2位となった。

優勝は通算11アンダーの北村晃一(ミッションバレー)。小田孔明(フリー)は宮里と同じ2位だった。國吉博一(パームヒルズ)は通算3アンダーの6位、玉城元気(オリオン嵐山)、伊波宏隆(沖縄国際)、玉城海伍(カヌチャ)は通算7オーバーの30位でセカンドアマとなった。

◆優作 耐えた結果に満足
 最後まで我慢のゴルフだった。ティーショットはなかなかフェアウエーを捉えられず、パットも思うように決まらない。ラウンドを終えた宮里優作は「きつかったですね」と苦笑いする。雨による2時間半以上の中断にも耐えて、2バーディー2ボギーで切り抜けた。「負けても2位になることは大事だ。この4日を通して大会を引っ張れたから役目は果たせた」。連覇は達成できなかったが、結果を残せたことに納得している様子だった。
 バーディーチャンスは何度も訪れた。2番(パー4)ではバンカーからの好アプローチで2打目をピンそばにつけたが、パットが決まらなかった。最終18番(パー5)ではバーディーパットがカップの手前で止まり、渋い表情を見せた。「グリーンを読めていなかった。もう少し工夫して練習しなければ」と反省する。それでも「パーで回ればいい」とスコアをまとめ、崩れることはなかった。
 ともに首位で最終日を迎えた小田孔明は同じ組で、「ずっとマークしていた」と言う。互いに一歩も譲らず同スコアで最終盤を迎えたが、17番の前に速報を見ると北村晃一がトップに躍り出ていた。「(北村と)2打差があったので、取りあえず2位になろうと思った」と振り返る。地元開催の大会を終えて、「親戚などたくさんの応援が来てくれてありがたかった」と笑顔を見せる。そして、「来週の試合に向けて体を合わせていきたい」と次の戦いに目を向けた。(平安太一)