呉我銘茶 稲田小児童が製茶体験


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JA職員の指導の下、初めてのお茶摘みに励む稲田小児童=20日、名護市呉我区

 【名護】名護市立稲田小学校(下園良次校長)3年生23人は20日、名護市呉我区の嵐山にあるあら茶加工施設・茶畑で、地元の名産である呉我銘茶作りに挑戦した。JAおきなわ北部地区営農振興センターと呉我区が協力した。

 鮮やかな新緑色の茶畑での茶摘み体験から始まり、加工施設で手もみした後、シンメーナービで水分を飛ばしてもむ作業行程を4回繰り返した。香ばしい香りの呉我銘茶が出来上がった。
 JA職員の金城明男さんから茶摘み機械の説明を受けた後、手作り茶の試飲を楽しんだ。
 お茶作りを初体験した児童は「簡単だと思ったけど、手もみがけっこう大変だった」「最初は苦い匂いだったが、繰り返すうちにだんだんお茶の香りがしてきた」と話した。試食会では「苦いけど、作りたてのお茶は超おいしい」と感動していた。
 お茶といえば、ティーパックなどのお茶だと思う児童がいる中、担当の伊藝ゆう教諭は「手作り茶の飲む楽しさを通して、地元の食と農に関心をもってもらえたので、うれしい」と語った。
 今回収穫したのは印雑という品種。名護市呉我区の嵐山で1950年から始まった呉我茶は、現在6品種、年間24トンの荒茶が生産され、多くが県外へ出荷されている。
 7月23日には、主に家族を対象とした「呉我茶 茶摘み・手もみ体験」(嵐山展望所主催)が開催される。
 参加費2千円(昼食付き)、定員30人。問い合わせは名護市呉我区公民館(電話)0980(58)1361。
(宮城良勝通信員)