岩永(北中城)女子200大会新 中学通信陸上沖縄大会


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女子共通200メートル決勝 予選で大会記録を更新して決勝でも力強い走りを見せる岩永留奈(北中城)=29日、金武町陸上競技場(花城太撮影)

 第60回全日本中学校通信陸上競技選手権沖縄大会最終日は29日、金武町陸上競技場で行われた。男子共通円盤投げでは與那嶺倫(大宮)が32メートル06の大会新記録で優勝した。

友利宗暉(豊見城)は31メートル44、前黒島蓮(与那国)は31メートル26を記録して、與那嶺とともに従来の大会記録(30メートル76)を上回った。女子共通200メートルの岩永留奈(北中城)は予選で26秒47を出して大会記録を更新した。決勝では26秒52で栄冠を手にした。

◆攻めて、姉超える
 女子共通200メートルの予選。岩永留奈(北中城)は攻めの走りを見せた。「前半から積極的に行けと言われていた」。いい形でスタートを切ると、「疲れが出ていた」と言う後半も腕を大きく振って粘った。「最後まで頑張って走れた」。記録は26秒47。姉の梨沙(中部商高)が2012年に出した26秒51の大会記録を上回った。決勝は26秒52で優勝を飾り、「目標としている姉に少しは近づけたかも」とはにかんだ。
 大会初日は100メートルで優勝したが、「納得のいくタイムじゃなかった」。得意とする200メートルを前に、「気持ちよく走ろう」と気持ちを切り替えた。大会記録を持っているのは姉の梨沙だったが、「特に意識はしなかった」。自分らしい走りをすることだけに意識を集中した。
 大会前には右のふくらはぎを痛めて「十分な練習はできなかった」と言う。それでもレース前にはトレーナーなどからケアを受けていたため「走っているときは全然気にならなかった」と好記録につなげた。
 今大会は全日本中学校選手権の参加標準記録(25秒90)の突破も狙っていた。「今回はできなかったので(7月の)夏季大会では達成したい」と決意する。そして、「姉が持っている100メートルの県中学校記録も塗り替えたい」と目標を掲げた。(平安太一)