沖縄戦を追体験 平和研が展示刷新、地図も作る


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展示内容を刷新した「沖縄戦写真館」で「沖縄戦戦跡マップ」を持つ大田昌秀さん=6月19日、那覇市西の沖縄国際平和研究所

 沖縄国際平和研究所(大田昌秀理事長)は6月19日、那覇市西に常設する「沖縄戦写真館」の展示内容を刷新した。米公文書館から収集した沖縄戦の記録写真から厳選した755枚を「沖縄戦前夜」から「基地化開始」まで時系列で展示している。日本語と英語による説明板も設けた。

 研究所は、A2判の「沖縄戦戦跡マップ(1)那覇市」も作製した。地図で市内の戦跡を網羅し、解説文や写真も掲載している。希望者には1部500円で販売する。今後、県内全41市町村の同様の地図を作る予定。
 鉄血勤皇隊として沖縄戦に動員された元知事の大田さんは「写真を見ることで、戦争の恐ろしさを追体験できる。(那覇バスターミナルなどから)歩いて行ける距離に写真館はあるので、地元沖縄の子どもたちにぜひ来館してほしい」と呼び掛けた。
 入館料は大人500円、中高生300円。小学生以下は無料。開館時間は午前9~午後6時、木曜日休館。問い合わせは研究所(電話)098(979)9490。
英文へ→Okinawa International Peace Research Institute renews exhibition on the Battle of Okinawa