那覇タワー購入金額は8億円 グリーンホテル・ズ


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 不動産関連会社イントランス(東京)からホテルチェーンを運営するグリーンホテル・ズ コーポレーション(福岡)に売却された那覇市牧志の那覇タワーの売却額は約8億円だったことが3日までに、複数の関係者への取材で明らかになった。

那覇タワーは手続きが整い次第、解体する。
 解体後の跡地利用については決定しておらず、当面は更地となる見込み。解体費用については、前々所有者の不動産関連会社のゼファー(東京)が前所有者のイントランスとの売買契約の際に、費用をゼファーが負担することで合意しており、登記簿上の建物の所有者はゼファーのままとなっていた。解体には数千万円かかる見通しだ。
 不動産関係者は「那覇タワーと沖縄三越の一体となった再開発が進めば、牧志地区はもちろんのこと、安里、美栄橋、開南に至るまで周辺の再開発が加速する。国際通り周辺には老朽化した建物も多く、街づくりの転換期を迎えている」と指摘した。
 那覇タワーは、沖縄国際海洋博覧会のパビリオン「沖縄館」などを手掛けた金城信吉氏の設計で、1973年に完成した。建物は地下2階から19階のタワー部分と地下2階から7階部分の二つの建物で構成され、マキシーショッピングセンターなどの商業施設として利用された。最上階には市内を一望できる展望レストランを有し、隣接する沖縄三越とともに国際通りの象徴的な存在だった。
(佐々木健)

解体される那覇タワー=3日、那覇市牧志