しまくとぅばで合点 お年寄りに安全講話


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資料を掲げながら安全講話をする久手堅駐在所の小渡さん夫婦=南城市知念在の老人ホームしらゆりの園

 【南城】しまくとぅば駐在員として知られる南城市知念・久手堅駐在所の小渡錫幸(ようこう)巡査部長が6月18日、特別養護老人ホーム(友名孝子理事長)で「しまくとぅば安全講話」を開催した。

 特別養護老人ホームのホールには、入所生活者とデイサービスに通うお年寄り50人余が集合。小渡巡査部長自ら作成した交通安全10の心得とオレオレ詐欺防止のパンフを見ながら講話に耳を傾けた。
 「きーちきらな、車やあったに止まらんどー」「わたいめー、なーちゅけーん、にじり、ひじゃい」など。オレオレ詐欺では「わんよーワン、ワンワン言ーねーうかしむん」。「銭話、はいよー、一時待っちょーけー」と被害に遭わない策を説明した。
 小渡さんの安全講話には、いつも夫をサポートしている妻の勝美さんが、手作りの久手堅駐在広報資料を掲げて対応。参加者から大変分かりやすいと好評。最後は寛一とお宮が登場する「熱海の海岸」の一人芝居をしまくとぅばでユーモアを交えて披露し観客を楽しませた。
 最前列で話を聞いていた99歳の渡名喜ツルさんが立って、マイクを手に「私たちお年寄りのために、夫婦そろって貴重なお話、ありがとうございました」とお礼の言葉を述べ、大きな拍手が送られた。
(知花幸栄通信員)