棒術、獅子舞、唐人行列… 八重瀬、民俗芸能一堂に


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15団体が一堂に会した「やえせの民俗芸能」。棒術を披露する出演者=29日、八重瀬町東風平運動公園体育館

 【八重瀬】八重瀬町の民俗芸能が一堂に会する「やえせの民俗芸能」(八重瀬町、八重瀬町教育委員会主催)が6月29日、東風平運動公園体育館で開かれた。八重瀬町民俗芸能連絡協議会所属の15団体から約380人が出演し、地域の年中行事でしか見ることのできない棒術、獅子舞、唐人行列などを披露した。一括交付金を活用した事業。

 舞台中央から観客席を貫く花道が設けられ、観客との距離を身近にした。出演者は舞台後方の大綱を背に、地域に伝わる味わいのある踊りや演舞を見せた。
 安里ウフデーク、世名城ウスデークでは、紺地の衣装の婦人たちが太鼓や扇子を持って登場。隊列を変えながら独特のリズムで祈りの歌声を響かせ、五穀豊穣(ほうじょう)、子孫繁栄を願った。
 棒術の演目は、各地域の演じ手が舞台上に総出演した。太鼓やドラ、指笛の音色が飛び交うなか、2人一組の迫真の演舞で会場を盛り上げた。富盛の唐人行列、志多伯の獅子舞なども披露された。
 金城美佳さん(31)=八重瀬町=は「祭りの時期が重なって、これまで他の地域の踊りや棒術を見る機会がなかった。別の地域の踊りも見られて良かった」と話した。
 同公演は7月12日午後2時から浦添市の国立劇場おきなわでも開催される。
 問い合わせは八重瀬町教育委員会(電話)098(835)7500。