【アルゼンチン】多彩な催し観客魅了 県人連合会


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舞踊から始まった在亜沖縄県人連合会の第11回沖縄祭り

 在亜沖縄県人連合会の第11回沖縄祭りがこのほど、ブエノスアイレス西南の所属運動場うるま園で、盛大に開催された。

 過去10年のエイサー祭りを振り返ると、日系文化に興味を持っている非日系のアルゼンチン人が増えつつある。
 今回も恒例のように広い踊り場の周囲には出店(40店舗)が立ち並び、焼き鳥、まんじゅう、そば、飾り物、お土産品、おもちゃ、日本野菜などが販売されていた。
 沖縄の芸術文化を披露する場となっている祭りのプログラムは宮城流和美の会内間キヨ子琉舞研究所、玉城流大庭キク琉舞道場、円の会山本美佐子琉舞、玉城流翔節会仲曽根富士子琉舞研究所などの舞踊から始まり、上地流宮城郁道場による空手の演武に移った。
 県人以外に、ブエノスアイレス近郊から他の日系団体の協力もあった。サルミエント日本人会太鼓部の「盆踊り」に、非日系人も含む多くの観衆が踊りの輪に参加した。
 音楽は、琉球國祭り太鼓、仲宗根グラシエラさん(第5回世界のウチナーンチュ大会のNHKのど自慢優勝者)が中心となるバンド「もう一回」と宜野座村人会の5人組のバンド「酒ジョウグー」によるそれぞれの現代化したアレンジで観衆を魅了した。2、3世の世代がリードする時代が始まっていることを表していた。
 (大城リカルド通信員)