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在ロサンゼルス日本総領事館はこのほど、元北米沖縄県人会長、元南加県人会協議会会長の比嘉朝儀さん(74)が、日本文化および沖縄言語を含む沖縄文化の普及と伝承へ熱心に取り組み、日本の多文化性を示す重要な役割を果たしたとして、総領事表彰授与式典を総領事公邸で行った。
比嘉さんは1940年、中城村生まれ。普天間高校卒業後、60年にロサンゼルスに住む叔父の支援を受けて渡米した。「日の出豆腐」社で働きながら勉学に励み、70年にウッドベリー大学で国際貿易を専攻して学士号を取得した。その後はロサンゼルスのスーパーマーケットに就職、定年まで勤務した。
その間、長年にわたって日系団体の奉仕活動に貢献し、85年から3年間は日本語学園理事長を務め、日本語教育と日本文化の普及に尽力した。2002年から通算5年間は、北米沖縄県人会会長を務め、「ウチナーグチクラス」「高齢者(カジマヤー)クラブ」の設置など、沖縄文化の学習に力を注いだ。
新美潤総領事は「日系社会から厚い信頼を得ており、深く敬意を表したい」と労をねぎらった。
比嘉さんは「私がやってきたことが、日米間の相互理解と友好親善の一助になれば、幸い」と謝辞を述べた。支え続けた妻博子さん、長男朝博さん、次男ベンさんと家族への感謝を忘れなかった。
(当銘貞夫通信員)