沖縄経由で鮮魚、アジアへ えんグループ、ハブ事業活用


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北海道から届いた鮮魚を抱えるえん沖縄の伊藤兼介店長(右)=6月、那覇市のえん沖縄

 えんグループ(又吉真由美代表)は6月から、北海道の鮮魚をまとめて沖縄を経由して香港やアジアに送る物流ルート構築に取り組んでいる。これまで東京・築地市場経由で沖縄に送っていた北海道の鮮魚を、北海道から直送することで鮮度感にこだわった。

那覇空港を拠点(ハブ)とする国際航空物流事業を活用してアジアへ輸出する。
 今回の北海道をモデルケースに、全国の特産品を沖縄に集約させる仕組みづくりを進める。静岡県の特産品の輸出も想定している。取扱量は当初は1回100キロを週2回で月800キロから始め、8月には月1・5トンへと拡大していく。
 北海道ぎょれんと提携して鮮魚を輸送する。物流を安定させるために、えんグループの居酒屋で商品提供する。固定的に提供するために、居酒屋で最初に出す「お通し」として北海道の鮮魚を盛り付ける。
 魚種は毎月の旬のものをパックする。6月は、塩水ウニや真つぶ貝、活締めマツカワ、キンキなど。
 粟国尚貴ゼネラルマネジャーは「昨年までは県産品をどう外に出すかを追求してきた。これからはそれに加えて、全国のものをどう沖縄に集めるか、沖縄にものを持ってくる流れをどうつくるかを追求したい。全国のいい商材を集めて、付加価値を付けてアジアに出していきたい」と構想を語った。(滝本匠)