ネットポイント、実店舗でも 国際通りで実証実験


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アイパッド向けのレジアプリ「エアレジ」を導入する国際通り沿いの店舗=6月下旬、那覇市・国際通りのアロハシャツなどの専門店「パイカジ」

 宿泊予約サイト「じゃらんnet」を運営するリクルートライフスタイル(東京)は、ネット上で取得したリクルートポイントを実店舗で利用できる実証実験を、那覇市・国際通り周辺で展開している。8月末まで。

ポイントは同社開発のスマートフォン向けアプリで管理できる。店舗側には、レジやポイント付与機能が付いたタブレット型多機能端末iPad(アイパッド)向け無料アプリの普及を進めている。顧客の利便性向上と事業者の経費圧縮で、地域活性化を図る。
 ポイント管理のアプリは、同社開発の「エアウォレット」。会計額の2%がポイントとして付与される。実験期間中に県内でダウンロードすると、千円分のポイントが取得できる。
 同じく同社開発のレジアプリ「エアレジ」は、売り上げの集計や販売動向の管理、アイウォレットによるポイントの使用もできる。会計時、スマートフォンに表示したQRコードをアイパッドで読み取ると、アイウォレットにポイントが付与される。
 アイパッドに小型読み取り機を装着してクレジットカード決済ができるサービスも提供している。同サービスを展開するスクエア(米国)との提携によるもの。アイパッドがあれば屋外でも決済できる。
 実証実験は静岡県熱海市と神奈川県箱根町でも実施している。実験による消費単価への影響などを分析し、今後の事業の在り方を検討する。
 エアレジは現在、国際通り周辺の飲食店60店舗、土産店30店舗に導入されている。そのうち、土産店は全店がエアウォレットに対応しており、飲食店も順次対応できるようにする。エアウォレットの5~6月の累計利用人数は約2千人。期間中に4~5千人を目指す。
 県内の営業業務を担当するリクルートライフスタイル沖縄の武田寛枝社長は「沖縄は入域観光客は増えているが、消費単価は下がっている。ポイントが使える店舗への集客が増えてほしい」と話す。エアレジについては「レジの導入費用を抑え、個人事業主が仕事をしやすい環境をつくりたい」と力を込めた。
(長嶺真輝)