【中国時報】チョウ“保護”で国道を一時封鎖 集団移動を支援


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 台湾の国道高速公路局は3月30日、この時期南から北へ集団移動をするマダラチョウ科のチョウ「紫斑蝶」を保護するため、移動の経路となる第二高速道路の一部を午前10時から正午まで閉鎖した。世界でも珍しい初の試み。
 閉鎖したのは、雲林県の林内郷から北へ252キロ行った地点から600メートルの外側車線。追い越し車線を走るトラックなどにチョウがぶつからないよう、長さ200メートル、高さ2・5メートルの防護ネットを設置し、チョウの通路を造ったほか、高架道路の下に紫外線灯を設置し、橋をくぐる形で横断するようにも誘導した。
 このチョウは台湾南部の山中で冬を越し、毎年春分の日の前後に、中北部へと移動を行う。