県内病休教員420人に 過去最多、精神疾患4割


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県内の教員の病気休職者数の推移

 2013年度に病気のため休職した県内教員の数は過去最多の420人(前年比14人増)となった。うち精神性疾患による休職者は171人(前年比1人増)と4割を占める。

県内の病休者数は12年度に続き2年連続の過去最多を更新した。10日の県議会文教厚生委員会で狩俣信子氏(社民護憲)、西銘純恵氏(共産)の質問に教育庁の新垣健一学校人事課長が答弁した。
 精神性疾患休職者(171人)の校種別内訳は小学校75人、中学校61人、高校29人、特別支援学校6人。全在職者に占める病休者の割合は2・97%。全国平均(12年度)は0・9%。病休者に占める精神性疾患の割合は県内が40・71%で、全国平均(12年度)の59・47%を下回っている。
 病休者数の年度別の推移は09年度388人(164人)、10年度397人(161人)、11年度は373人(158人)といったん減少したが、12年度は406人(170人)と再び増加に転じた。
 諸見里明県教育長は「沖縄の教員に病休が多い理由は特定できていないが、県教育委員会も、学校に保健師を派遣するなど対策している。さまざまな視点で相談体制を検討していきたい」と述べた。