読谷(ソフト男子)惜しい3位 九州高校総体


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読谷―大村工 五回表 同点となる二塁へのヒットを放つ読谷の伊波翔太=13日、読谷村運動広場

 2014年度全九州高校体育大会は13日、九州各地で行われ、空手道は個人形の男子で島袋佑哉(コザ)、女子で與那覇綾子(浦添)が優勝した。ソフトボール男子の読谷は、準決勝で強豪の大村工(長崎)に延長八回タイブレークの末に惜敗して3位となった。

ソフトテニスの男子個人で喜瀬和紀・宮里政耶組(名護)が3位入賞を果たした。

◆王者・大村工に肉薄/自信深め全国へ
 向かうところ敵なしの強さを誇る全国選抜覇者・大村工(長崎)と熱戦を演じた読谷は、タイブレークの延長8回で惜敗した。守る読谷がバント処理で送球をそらすと、大村工の二塁走者がホームを駆け抜け、あっけなく試合は終わった。現在の大村工に唯一黒星を付けたのが、昨年の秋季九州大会を制した読谷。再現を期したがかなわなかった。
 大村工の好投手豊本翔貴はストライクゾーンを大きく使い、得意のライズボールで読谷打線を苦しめた。初回の3者連続三振に始まり、喫した三振は14。「積極的にいこう」。打者が一巡してチームで確認し、バントや安打で攻めたて、三回表には上原正人がセーフティースクイズを決めて先制に成功した。
 三回裏に逆転を許すも、五回には打撃好調な新垣駿が右翼前に運び、3番伊波翔太が外角のライズボールに食らいつき、打球は二塁手の頭上を越え、同点になった。
 投手は読谷3本柱の全員が登板し、七回まで2失点に抑えることができた。守りも堅実で投手陣をもり立てた。
 九州総体を無安打で終えた4番の熊崎海斗は「主砲として情けない」と悔しがった。しかし、大村工と最終盤まで競り合い、自信を深めたのも事実だ。主将の伊波は「全国制覇したい」と気合をみなぎらせた。(関戸塩)