18日に開幕する第85回都市対抗野球大会(東京ドーム)に、県内の審判員として初めて山口順市さん(45)が出場する。24~26日の3回戦3試合で塁審を務める山口さんは「これまでの活動が評価されたからだと思う。気負うことなくいつも通りのジャッジをしたい」と語った。
山口さんは県硬式野球連盟の審判員を務めてまだ4年目だが、都市対抗九州予選をはじめ、大学、社会人の多くの大会で審判を務めている。今回はそれらの実績が評価されて九州枠から唯一推薦された。
小学校から那覇工業高までプレーし、その後は息子の野球チームにかかわる程度だったが、連盟からの誘いもあって本格的に活動を始めた。「審判は正確にジャッジできて当たり前で、やはりプレーが一番と思う。特に緊張することもないので目立たず、普通に審判をしたい」と述べた。
県硬式野球連盟の宮里和篤審判長は「都市対抗の長い歴史の中で初めての快挙だ。これをステップに課題である若手の育成にも努めたい」と期待した。