FC琉球、調子上向き 20日からJ3再開


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練習でボール回しをするFC琉球の選手ら=17日、中城村のごさまる陸上競技場

 天皇杯のため中断していたサッカーJ3は20日から本格的に再開し、後半日程が始まる。FC琉球は同日午後3時から、福島ユナイテッドと福島県のあいづ陸上競技場で対戦する。

 琉球は5勝3分け9敗で勝ち点18、12チーム中9位と低迷している。ただ前半日程最後の第17節はブラウブリッツ秋田に2―0で快勝した。13日の天皇杯2回戦ではJ2首位の湘南ベルマーレに延長の末、2―1で敗れたが、善戦を見せた。薩川了洋監督が昨季から取り組むパスサッカーが格上の湘南にも通用したことで、選手たちも手応えを感じている。チーム状態は上向きだ。
 ただ湘南戦でGK田中賢治が右手甲を骨折し、戦線を離脱したことは大きな不安材料だ。また福島戦にはDF浦島貴大、MF友利貴一が警告累積で出場できない。守備の要を欠くが、代役も含めたチーム力で勝利を収め、巻き返しへ勢いをつけたい。17日に中城村のごさまる陸上競技場で行った試合形式の練習ではレギュラー組GKに笠原淳が入った。
 DF前田晃一は「湘南戦ではパスがつながるなど通用する部分もあった。J3でも継続していけばいい結果が出ると思う」と力を込めた。今月、プロ契約を結んだMF藤澤典隆は「サッカーにかける時間が増えたことがうれしいが、その分言い訳はできない。チームの得点に結び付くプレーで相手の脅威になりたい」と身を引き締めた。