新垣(豊見城)58キロ級制覇 全国高校女子重量挙げ


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 重量挙げの第16回全国高校女子選手権大会は19日、広島県の府中市立総合体育館・ウッドアリーナで3階級が行われ、58キロ級の新垣愛恵(豊見城)がスナッチ75、ジャーク90、トータル165キロで優勝した。

53キロ級の當間星香(同)がスナッチ61キロ、ジャーク75キロ、トータル136キロで3位に入った。

◆「最高の景色」初経験 気持ち転換、緊張脱す
 表彰台の一番高い所に上った58キロ級の新垣愛恵(豊見城)は思った。「最高の景色だ」。全国大会で優勝するのは初めての経験だ。大舞台の頂点に立つ喜びを心から味わった。
 最初は緊張していた。スナッチは72キロからスタートしたが、「体が固まっていた」と失敗。2本目に向けて気持ちを切り替え、「失敗を考えずに(試技を)やった」。同じ重量を確実に上げると、緊張はどこかへ消え去っていた。3本目の75キロは「練習でも成功している重量だったので、できると信じて思い切りやった」とクリア。「ジャークに勢いがついた」と振り返る。
 ジャークは1回目の90キロを成功させて優勝を決めると、その後は記録へ挑戦した。2回目は自己ベストと同じ94キロを選んだが失敗。3回目は大会新記録となる98キロを指定した。「(98キロは)練習でも触ったことなかった」。胸まで引き上げたが、落としてしまった。それでも「足腰を鍛えて練習を重ねたらいけると思った」と手応えもあった。
 次は11月に和歌山で開催されるレディースカップに出場する。「いつも通りにできるように、自分のフォームを体に染みこませたい」と意欲を語った。