普天間機、佐賀へ暫定移設も 5年以内停止できない場合


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 【東京】小野寺五典防衛相は22日の閣議後会見で、仲井真弘多知事が求めている米軍普天間飛行場の5年以内の運用停止が実現できない場合、辺野古の新基地建設が進んでいることを前提に、普天間の航空機を佐賀空港へ暫定的に移設する可能性に言及した。武田良太副大臣が同午前、佐賀県を訪れ、古川康知事に理解を求めた。

 佐賀空港への暫定的な移設について「仮に普天間の移設工事が5年以内に終わらない場合、工事が進展していることが前提だ」と説明。詳細については「佐賀県、米側との調整が必要で、その前提の上での話しだ」として明言を避けた。防衛相によると、県が求めるオスプレイの訓練の県外移転についても佐賀空港を拠点の一つとする考え。
 会見で小野寺防衛相は、普天間の機能を暫定的に佐賀空港へ移転することに関連し、移設先が辺野古ではなくても良かったのではないかとの質問に対し、「普天間の固定化はあってはならない。佐賀空港へのお願いも暫定的ということで、キャンプ・シュワブへの移設が前提だ」などと述べ、明確に答えなかった。
【琉球新報電子版】