豊見城女子(卓球団体)初V 中学総体


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女子団体決勝リーグ・真志喜―豊見城 ポイントを奪い、ガッツポーズする豊見城の新城舞乃=22日、宜野湾市立体育館(仲本文子撮影)

 第41回県中学校総合体育大会は22日、県内各地であり、卓球団体は男子が北谷、女子は豊見城が頂点に立った。同個人は男子を伊佐真旺(北谷)、女子を中村陽菜(浦添)が制した。

バドミントンは団体の決勝リーグまでを行い、男子の金城と女子の糸満が栄冠をつかんだ。ハンドボール、バレーボール、バスケットボールはそれぞれ4強が決まった。

◆“全員参加”思い結実
 全員で戦う―。目指すスタイルを体現するような執念を見せ、豊見城が女子団体で初の栄冠を勝ち取った。ことしの九州大会は沖縄開催。現3年生は1年時から「地元で開かれる九州大会で活躍しよう」と厳しい練習に取り組んで来ており、夢の舞台へ弾みをつけた。
 4校で争う決勝リーグは1試合目からヤマ場を迎えた。相手の真志喜は1月の県新人大会決勝で逆転負けし、7月の県中学生選手権決勝で雪辱した宿敵。両者一歩も引かず2勝ずつ取り合い、勝負は最終シングルスの新城舞乃に託された。
 新城は長いラリーが続く展開にも集中力を保ち、何度先行されても食らいついた。円陣を組み、気持ちを一つにして臨んだ最終ゲーム。新城は「後ろに仲間がいる。焦っても不安がらず堂々と戦おうと思った」とジュースの末、熱戦に決着をつけた。1番手のシングルスでエース対決を制していた垣花百合香は「自分も一緒に戦っているつもりで見ていた」と振り返る。
 昨冬の全九州選手権県予選で初戦敗退、島尻地区大会はインフルエンザで主力のほとんどを欠きながら何とか突破するなど、たくさんの壁を乗り越えてきた。我那覇生太コーチの厳しい指導にも音を上げなかった。「九州の目標は予選リーグ突破。みんなで勝ちにいきたい」と久貝真由主将。自慢の結束力で強豪たちに挑む。
(大城周子)