与勝(男子)松島(女子)バレーV 中学総体


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女子決勝リーグ 初優勝を決めて喜びを爆発させる松島の選手たち=23日、西原町民体育館(花城太撮影)

 第41回県中学校総合体育大会は23日、県内各地で行った。バレーボールは男女の決勝リーグ最終日があり、男子は与勝が38年ぶり4度目、女子は松島が初優勝を飾った。

ハンドボールは男子の浦西が5年ぶり4度目、女子の港川が8年ぶり2度目の頂点に立った。ソフトテニスは個人戦があり、男子は橋本龍太朗・安谷陸組(小禄)、女子は石橋咲希・平良咲奈組(西原)が栄冠に輝いた。バスケットボールは男女ともコザが制し、バドミントンのシングルスは男子を佐渡山安人(越来)、女子を黒島花音(潮平)が制した。

◆攻め一貫 土壇場逆転/松島
 女子の松島は攻めた。全勝優勝が懸かった決勝リーグの南星戦。フルセットにもつれ込む激戦でも集中力を切らさず、全力で相手に立ち向かった。「練習から諦めずに攻めることを徹底している」と大山盛巌監督は強調する。その言葉通り、終盤に劣勢をはねのけて初優勝を手にした。
 崖っぷちまで追い込まれていた。最終の第3セットはサーブやスパイクを確実に決める相手に押され、スコアは18―23となった。あと2点を失えば勝利を逃す。そんな場面で奮起したのが主将の大田和佳だった。「1点でも多く取ってチームを勢いづけよう」と気持ちのこもったサーブを打ち続けた。
 主将の気迫はチームメートにも好影響を与えた。「和佳先輩が(サーブを)決めていたから自分も決めようと思った」と言う2年の仲里唯花が速攻などに絡んで連続得点を挙げれば、伊佐なつめは「絶対に優勝したかった」と勝利を決める25点目のスパイクをたたき込んだ。
 昨年は中体連など県内の主要大会で準優勝が続いた。今大会でチームが目指したのは「優勝して先輩を超えること」。最後まで諦めずに戦い、逆転勝利で目標を達成した。「九州大会では一つでも多く勝って頂点に立ちたい」。大田主将は輝くような笑顔で語った。(平安太一)