「横暴許さない」 シュワブゲート前、市民らスクラム


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資材が入った荷台を降ろしたとみられるトレーラーが基地を出ようとしたところでもみあう市民と警察官=24日午後11時ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【名護】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブで、普天間飛行場の代替施設建設に関連する浮標灯(ブイ)設置などに関連する資材を積んだとみられるトレーラー約20台が24日午後9時半ごろ、第1ゲートから搬入された。

基地建設に反対する60代男性が確認した。このため情報を聞きつけた反対住民らが午後10時ごろから次々とゲート前に駆け付け「横暴は許さないぞ」と叫びスクラムを組んで抗議し、県警と激しくもみ合う事態が起きた。
 搬入を目撃した60代の男性によると、国道329号を北上してきたトレーラーが次々とゲートに入った。男性がゲート前で抗議の声を上げたところ、機動隊員約10人に取り囲まれた。搬入を聞きつけて集まった反対住民らは「どこの国の警察か。だまし討ち搬入を許さない」などと声を上げた。資材を積み下ろしたとみられるトレーラーがゲートから出てくると、住民らは前に立ちはだかり「わっしょい、わっしょい」と叫び、走行を止めようとした。これに対して警察官が制止しようとしたため激しくもみ合った。
 午後11時20分すぎ、ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表が「私たちの苦労をあざ笑うような沖縄防衛局と、それに手を貸す県警に非常に怒りを覚える」とマイクを手に訴えた。その後全員で「これ以上の物資搬入を許さないぞ」とシュプレヒコールを上げ、さらなる夜間待機を続けていく方針を決めた。
 反対住民らは夜間搬入の警戒のため23、24の両日は午前0時に集合していた。24日も同時刻に集合する予定だったが、集まる前に搬入が実行された。